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【ノルウェー】第8話:ここは渋谷か!?プレイケストーレン!

Updated: Jan 9, 2020

『ノルウェー珍道中』 第8話。  前回のお話はこちら やっとここまで話が来ました。 ついに! ついに! フィヨルドでの冒険が始まります。 昔、氷河だった所です。 え?と思ったあなた、 詳しくは第6話「地図でイメトレ」のお話をまず。 天気は曇ったり、ざぁっと雨が降ったり。 スタート地点の地図で アップダウンのイメージをチェック。 この地図は3.8km先の プレイケストーレンまでのもの。 今日私が歩くのは、16km。 プレイケストーレンを見た後、 途中まで引き返して 10km先の「バッケン」という山小屋まで行く。

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歩き始めは割と急な登り坂。 そこから、ゴツゴツとした岩が 樹や澤の間に散らばっている。 大きな岩が多いけど、 なんだかちょうど良い感じに道に置かれている。

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後でわかったことだけど、 道の整備をするためにネパールから労働者を呼んで、 この岩で道を作ってもらったという噂が。 え?手で運んだのかな? ネパール人って何者? ザワザワと 団体さんが後ろの方からやって来た。 静かに登るのが好きだから、 お先にどうぞと道を譲る。 が、いつまで経っても 人の波が切れない。 待つのは辞めた。 今度は急いで登ってみる。 私は登るのがそんなに早い方ではない。 それでも、前を歩く人たちのペースが ゆっくりだなぁと感じる事が何度かあった。 だから、岩の上を跳ぶように スイスイと人を抜いていく事にした。 ドラゴンボールで小さい悟空が 訓練してる感じ? うん、よくわからないけど。。。 ところで、 この人の列は いつ途絶えるのかな?


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雨が降ったからか、岩の上はどこも濡れていて、 苔生す森は美しかった。 まだ、フィヨルドの入り口なので、 そこまで絶景ポイントではない。 でも時折見える、 遠くのフィヨルドの水面にワクワクした。 それにしても、人が多いな。 どこに行っても、人の列は絶えず、 終いには横幅が2人分ほどの所では 大渋滞ができていた。 「ここは渋谷かっ?  いやぁ、渋谷より人がいるかも知れない。」 とツッコミたいほど、激混み。 なんて事でしょう。 自然の中というより、 土日のデパ地下に居るのと錯覚してしまう。 列の中には、膝や足首が悪そうな年の人もいる。 登山靴で来てない人も。 唖然。 私以上に軽い気持ちで来てる人が こんなにいる。 実際、準備が不十分な人たちの 救出作業が幾度も起きていると、後でわかった。 正午あたり、山小屋のあるバッケンへ向かう 別れ道まで来た。 「10km先。」 プレイケストーレンで写真を撮ったら、 すぐここまで引き返してくるつもり。

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さあ、「渋谷地帯」を何度も切り抜けて やっと眺めが爽快な場所までやって来た。

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人の小ささに、 この景色の壮大さ! これがフィヨルドの勇ましい姿。 他の登山者の子に声をかけて お互いの写真を撮り合う。 その子に聞いた。 「この先も激混みだと思う?」 「この先はもっと道が狭くなるから、  更にすごいみたいだよ。  すぐ近くにプレイケストーレンあるんだけどね。」 やっぱり、 『ここは渋谷かっ?激混みプレイケストーレン。』状態。 いや、渋谷よりひどいかも知れない。。。 次回は、第9話「やめた!」 お楽しみに。



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